こんなに好きなのに…

13/19
前へ
/143ページ
次へ
ああ… ついに言ってしまった… どうしよう… ちゃんと僕は 石田さんに伝えることできたのかな? ちゃんと言葉に出来てただろうか? 「……」 「…若林」 「……なんだよ」 「ボーっとしてると危ない、ほら、車きてるぞ…」 「ん…ああ」 ………ダメだ 考えてもしょうがないよな お、男らしく ドンとかまえて 返事…またなきゃ 「……………」 「…なんだ、人の顔をじっとみて、春日に惚れたか?」 バン 「い゛っ…わ、若林、強い…少し優しく」 「馬鹿、それよりお前…起きてただろ、聞いてたんだろ」 「…なんのこと」 「俺がわかんねーとでも思ったのかよ、馬鹿春日」 「…すまない」 「……許さない」 「じゃあ…井上君が起きてたのは気づいてたか?」 「………え」 あの人も 起きてたの? 「やっぱり、そっちは気づかなかったか…若林は鈍感だからな」 「誰か鈍感だよ…」 「…なぁ、若林。」 「今度はなんだよ…」 「春日のココ…若林の為にあけておきますよ?」 「…はぁ?」 「だから…いつでもきていいから…春日はずっとまってますよ?」 「意味がわからないんですが…」 「じゃあ…また明日」 「お…おう?明日…な??」 な、なんなんだよ 意味がわからない まだ、酔ってんのか? …そうだよ まだ酔ってるだけだ。 深く考えないようにしよう …それよりも 井上さん。 …起きてたんだ 本当最悪だ まあ、春日も同じか… 井上さんも …告白したのかな? どうしよう …不安になってきた 大丈夫 大丈夫 きっと大丈夫。 井上さんが、石田さんに 告白をしても、してなくても… 結果は一緒…だから。 だから大丈夫。 「………よし、俺も帰るか」 答えを聞くのは怖いけど あれこれ考えても 仕方ないからな。
/143ページ

最初のコメントを投稿しよう!

403人が本棚に入れています
本棚に追加