こんなに好きなのに…

16/19
前へ
/143ページ
次へ
『おはよーございます……ってまだ誰もいないんかい…』 ……暇やな 少しはよ来すぎたかな… 「挨拶来ましたぁ…一人、ですか?」 『あっ…若林君』 「お、おはようございます…」 『おはよーさん…』 どないしよう 気まずいな… けど言わないと… 『…若林君、ちょっとええ?』 「えっ?」 『…昨日の事、俺なりに考えたんやけど…聞いてくれる』 「…場所、変えません?誰か来たら…気まずくなりますし、ね」 『そうやな…』 俺の気持ち ちゃんと伝えな 「…ここなら、大丈夫ですね」 『せやな…』 「……」 あぁ…緊張すんな 『あのな…何から話してええかわからんやけど…』 「ゆっくりで…いいですから」 『ありがとう… …俺な? 若林君とおるとむっちゃ楽しいし 話してて落ち着くねん…』 「はい…」 『若林君の事…好きやよ? ……でもそれは 若林君の言ってる“好き”とはちゃうんや… 俺は…友達として 若林君が好きなんや… だから…ごめん 若林君の気持ちには 答えられへん 好きになってくれて…ありがとう。』 「そう、ですか…」 『本間に…ごめん』 「あやまらないで下さい」 『でもっ…』 「あやまられたら…僕、泣いちゃいそうですし(笑)」 『…若林君』 「…ありがとうございます、本当の気持ちを教えてくれて…」 『……』 「じゃあ…僕、楽屋に戻りますね…」 『…おん』 「……あ、あのっ!!」 『…な、何っ!?』 「これからも……友達でいて下さいね!」 『あ…当たり前やん!!』 「よかった…じゃあ、失礼します。」 『……』 ちゃんと 言えたかな? 若林君… むっちゃ泣きそうやったな… 本間ごめん。 それと ありがとう こんな馬鹿な俺を 好きになってくれて… 本間にありがとう。 『…井上、もう来とるかな?』 次は井上に… 伝える番や 俺の気持ちを… 俺のだした答えを…
/143ページ

最初のコメントを投稿しよう!

403人が本棚に入れています
本棚に追加