プレゼント

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……暇やな 今年は独りで 誕生日を過ごすんか… 寂しすぎるやん。 二十代最後の誕生日。 独りって… 『…石田』 あともうちょいで 十二時になってしまうやん… …あいたい …あいたいよ ……我が儘やけど すっげーあいたい。 『…けどむりやんなぁ~』 嗚呼 なんか、虚しい。 ピンポーン 『…石田?』 石田が来るわけ無いやん。 わかってる。 なのに 期待してまう。 『……はぃ』 「あ、井上さん。お誕生日おめでとうございますぅ!」 『……西…川さん。』 ほらな 石田やない わかってる …わかってるわ 来ぃひん事くらい わかってる。 『ありがとうございます…あがってくださいよ』 「おじゃましまーす」 …きてくれたのはすっげー嬉しい ケド やっぱ…石田が良かったな…… って失礼やん!? せっかく西川さんが来てくれはったんや…喜ばな 「お酒とつまみ、買ってきたで~」 『ありがとうございます』 「……寂しいんやろ」 『な…なにがですか』 「顔に書いてあるで~「相方にあいたい~」って」 『ち、ちゃいますよ//…別にあいたいなんて…///』 「そか?…まあええけど…さっきから携帯光っとるで?」 『ふぇ??』 あ…ほんまやわ マナーモードにしといたから気付かんかったわ… 『…あ』 石田からや  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 裕介、 誕生日おめでとう 直接言いに行けんくてごめんな? 昼には俺の作ったケーキでもくわせたるから それでがまんしぃや…ほなまた。  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ……あの馬鹿。 零時ちょうどにメールなんて…どっちがイキっとるかわからへんやん 「…良かったな~井上さん(ニヤ」 『んなニヤニヤせんといてくださいよ~////』 「顔真っ赤やで~(笑)」 『言わなくていいですよ///』 …メール、嬉しかったな 石田…ケーキ、楽しみにしとるで?
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