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そしてその日は訪れる。
合戦は正午に始まった。
兵力は若干押されているものの、宵の策が昂じて勝機はこちらにあった。
「行けーっ!陽炎様に続けー!!」
宵は戦場の最前線に居た。
「敦盛様の天下の為にー!!」
宵の掛け声に騎馬隊は更に戦意を増す。
次々と切り掛かる敵を薙ぎ倒しながら、ただ無心に敵の総大将へと向かった。
恐怖などは無かった。
ーここで敵の首が討ち取れるなら命など惜しくはないわ!
相手方も陣形が形勢される。
向こうも迎え撃つ準備は万端だ。
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