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「あ…あぁ…敦盛様ーッッ!!!」
敦盛は宵を庇って被弾した。
胸は撃ち抜かれ、鎧からおびただしい量の血が流れ出ている。
敦盛は息も絶え絶えに言った。
「宵…そこに居る…か」
「敦盛様っ!喋ってはなりませぬ!」
慌てて降馬し、敦盛を抱き抱える。
「撃ち方やめい!」
敵の武将は敦盛が撃たれたのを見ると、鉄砲隊に攻撃中止を指示した。
「宵…無事か…ゴフッ!」
言葉が発せない程の吐血。
「もう…話さないで下さい!」
宵は敦盛を抱きしめた。
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