隠された過去
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十余年あまり離れていた双児の兄。 会ってすぐに敦盛は兄を逃亡させようと試みた。 しかし兄は自らの周りに火を放ち、敦盛を隔てた。 「兄上、何を…!」 「私は五所河原家のために戸張に幽閉された。しかし長らく暮らすうち、敵である戸張に愛着が湧いてしまったのだ。 このままでは父君に会わす顔も、戸張公に会わす顔もない」 だから死なせてくれー
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