隠された過去

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ーなんて事だ… 泉水の存在まで割れていたなんて… 「何故、男と知っておきながら俺を正室にするなどと…」 しかも敦盛に取っては憎むべき敵ではないか。 殺されこそすれ、助けようなんて… 「単純な事だ。余はあの時に兄と約束を交わしてしまったからだ。」 「俺は…貴方を欺いてたんだぞ!」 「承知の上だ。悪いのは宵では無い。宵は何も知らずただ兄の為と思い行動を起こしたのだろう?」 「………」 「悪いのは此の世の中じゃ。だから余は天下泰平を願う」
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