隠された過去

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「それに余はもう三年もそなたを待っておったのだぞ。みすみす手放しはせぬわ」 敦盛は笑って刀を櫃に収めた。 「かたじけない…かたじけないっ」 嗚咽混じりに謝る。 敦盛はどんなに辛い想いだっただろう。 敵の子を守れなどと、兄も酷な事を言ったものだ。
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