もう一つの姿

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「さてまずは挨拶だな」 村の入口は木の柵で閉められており、その上に見張り台があった。 「敦盛が参ったー!!」 敦盛は大声で叫ぶと、赤いはぎれを懐から出し振りかざした。 「!!将軍殿!将軍殿が見えられたぞー!!」 見張りは敦盛を確認するやいなや鐘を打ち鳴らす。 門が開かれ、村人達に歓迎されながら奥へと通された。 「おぉ、将軍殿!よくぞ参られた。ささ、皆がお待ちですぞ」 長老に案内され進むと、中には農民が溢れていた。 「皆の者!長らく待たせた。さぁ報告を始めてくれ」 敦盛が言うと村人達は一斉に話しはじめた。
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