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「宵、大丈夫か?」
宵はただ民衆に圧倒されていた。
「将軍殿、その美しい方はどなたじゃ?」
「こやつか?此奴は余の嫁じゃ」
「こりゃまた大層美しい」
「まるで狐が化けたようじゃ」
村人達は微塵にも宵が男だと気づかない様子だった。
ー化粧も鬘もしていないのに皆、気付かぬのか…
「そうだろう?優しくて美しい自慢の嫁じゃ!」
「もう、おやめください敦盛様!」
「「はははは」」
俺達は村人に飯をご馳走になると村を後にした。
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