もう一つの姿
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だがその甲斐あってだろう。 敦盛の治める国に争いは無く、農作物も豊作だった。 「敦盛様には天下人となる器がありますな」 「いや、まだまだ余は尽力が足りぬ。農民達の方が余程素晴らしいぞ。まぁ宵、これからも頼むぞ」 「はい」 ー俺は生涯をこの人に付いてゆこう。 この優しく寛大で立派な男に。 宵の心には敦盛に対する尊敬と忠誠が生まれた。
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