暗雲

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「四条よりの遣いが見えました!」 「慌てる事はないだろうに…」 のう?と敦盛は宵を見て相槌を促す。 「それが…戦の開戦布告でした」 「何っ?!」 途端に血相が変わる。 「宣戦布告状だと…? …その者を通せ」 「はっ」 「私は席を外します」 「いや、宵も居ろ」 敦盛は普段らしからぬ気迫だった。 ー戦が始まる… またあの苦い思い出が甦る。
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