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「殿…」
貞家が心配そうに覗き込む。
「貞家。明日中に各地の大名を集めよ。作戦を練らねばならぬ。」
「御意。すぐに遣いを出します。」
「それと老中達をすぐに集めよ、そちらの指揮は宵に取らせる。」
「なっ!」
宵はうろたえた。
「宵は直ぐに元の姿になるんだ。そなたには兄から学んだ戦術があろう」
「姫様を参謀に…?」
貞家は事情が把握出来ていない様子だった。
それもその筈。
敦盛以外に宵の正体は割れていないのだから。
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