1308人が本棚に入れています
本棚に追加
/116ページ
広間にはもう老中達が集まっていた。
「ではこれより作戦に入る。今回の参謀を勤めるのは元戸張の名将、陽炎殿だ」
ー大袈裟だからっ…
宵は自分が宵姫であるのがばれるのではないかと冷や汗をかいた。
ー出来るだけ低い声で…
「作戦の指揮を任された陽炎です。今回の戦場である京野塚の陣形について…」
新参者の陽炎に初めは戸惑っていた大名達も、並外れた統率力にみるみるうちに引き込まれて行った。
ーやはり宵には人を導く才能が有るな。
敦盛は背後からそっと宵を見守っていた。
最初のコメントを投稿しよう!