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「……っ」
いつもより深く長い接吻に息が持たない。
「…ん!」
がくっ、と落ちた腰を敦盛が支えた。
「宵、そなたを抱きたい。」
月の薄明かりで照らし出された敦盛の表情はとても真剣なものだった。
「っ!!」
断れる筈などない。
立場や好嫌ではなく。
ただ捕えられて離れられない。
もうとっくに宵の心は敦盛に捧げていた。
敦盛の漆黒の瞳に吸い付けられるように宵は、唇を重ねた。
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