戦の前夜

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すると指に何かざらついた感触があった。 「!!!」 それは敦盛が、自身に刻んだ戒めの傷。 「宵、気に病むな。その爪で余の背に新たな傷を刻んでくれ」 「何故…ですっ…」 「戦を受け入れてしまった自分を悔いるためじゃ。」 ー何を言っているんだ。 貴方はただ民を思ってした事だろう? 貴方を責める理由は無い。 ふるふると首を振ると敦盛が髪を撫でた。
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