戦の前夜

7/8

1308人が本棚に入れています
本棚に追加
/116ページ
「欲深きは罪とは良く言ったものよのう」 「…っ?」 「こんなにも宵を欲してしまっている」 「っああぁぁぁー!」 ぐっ、と打ち付けられる衝動。 奥深くまで敦盛の熱を感じる。 息が出来なくなるほどの圧迫感。 「んっ…あぁっ」 生理的な涙がこぼれ落ちる。 「済まぬ…、宵っ」 「あっ…敦…敦盛っ」 「愛しい。そなたが本当に愛しい。」 唇を重ね合わせ、せつなくそう呟いた。
/116ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1308人が本棚に入れています
本棚に追加