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僕は君を殴った。
このまま殺されてやるつもりはない。
小柄な君はすぐに吹っ飛んで、僕は起きあがりカッターを取った。
君の髪を鷲掴み上体を起こし、首を斬りつけた。
君は血をぶちまけながらそれでも僕に微笑んで、目を閉じて動かなくなった。
一瞬僕は自分でしたことを理解できなかった。
「嘘、だろ……」
嘘だと思いたかった自分で「殺して」おきながら。
急速に体温を失っていく体をゆする。
よく見るといたるところに自傷の跡が見られ、ああ、僕と同じ所に傷をつけたかったんだね、なんて今更君が揃いの指輪なんて欲しがらなかったことに納得した。
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