二人の一人笑いと一人の後悔

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あああぁぁあ本当はね、もう酷い快感を覚えていた。 「君の気持ち、分かるよ…」 僕は君の言う「普通」の側の人間だと思っていたのだけど、いつの間にか僕も常軌を逸していた。 無言電話が怖かったのも最初だけ。 「分かるから、死ぬなよ…僕も気が狂うほど君が好きだ」 生きていて欲しい理由は、それを伝えたいからじゃない。 「嗚呼、もう」 君の苦痛に歪む顔は見られないのかい。 end.
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