平和な日々

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学校で太陽との距離が一番短い場所……屋上である   俺は昼休みになると必ずこの場所にやってくる もちろん晴れていることが前提だが…     「あ~つまんねぇ!!学校辞めよっかなぁ」 俺はいつものように愚痴った   「はぁ!?どこのどいつが学校やめるって?」 こいつは高校で知り合った 山口圭吾。いつも笑っていて、明るいやつだ 今はクラスは違うけど、俺が唯一心を開いた男だ     「俺がやめるっつったの!だってつまんねぇじゃん、学校」   「つまんないねぇ……」 圭吾は呆れた口調で言った 「亮はまだ自分からクラスの人と話たりしないの!?」   「……」 「……」 屋上に吹きつける優しい風が2人の髪をなびかせる
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