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ミクレチアがカンタレラを流しこむ時間が永遠のように感じられた。
響く秒針が僕の心をかき乱す。
それに抗って見せようと、只ミクレチアを見つめた。
ぐらりとミクレチアの身体が揺れ、そのまま絨毯が敷き詰められた床へとミクレチアの身体が落ちていった。
僕はミクレチアを壊れ物のようにそっと抱きかかえ、ゆっくりと寝台に下ろしてやる。
ピクリとも動かないミクレチアの頬を撫でてみるが、反応は、無い。
「ミクレチア」
僕の欲しかったミクレチア
「ミクレチア」
僕の世界の光であるミクレチア
「ミクレチア」
僕の世界の全てであるミクレチア
「ミク…レチア」
僕の心の全てだったミクレチア
動かないミクレチアを前に、ただ僕は自分が涙を流していることに驚いた。
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