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ここは空き地である。
「ガチで暇すぎる。」
文句を言っている、金髪のピアスだらけの男。今回の主人公の大澤 要であった。
要は昼間からタバコをすっていると…
「き、君はまだ未成年だろっ!?」
「やべっ、ポリじゃん。」
要は樋浦にビビり、原付に乗って逃げた。
「あぁ、くそっ…。」
樋浦は要から逃げられたのをガックリとしていた。
「ガチでヤバかったなぁ。」
要はノーヘルのまま、運転をし、近くのコンビニで降りた。
桜は駐車場の警備をしていると…ゼロがいなかった。
「ゼロ?さっきまで…この感覚……。」
桜は異様な不安を抱いた。
「どうしました?桃さん。」
新人の中谷 奈己がコーヒーを運びながら、桜の元にきた。桜は苦笑いで「何でもない。」と言った。
(ゼロ…。)
要は立ち読みをしていると、謎の発光体が要の体に入った。
「…っ!?」
(ここから、この店から出れますか?)
要は見知らぬ声に恐怖心を抱き、とりあえず外へと出ていった。
要はある程度、離れた公園に着くと、謎の発光体は徐々に姿は現した。
「なっ…!なんだてめぇは?」
要は謎の発光体にキレるも、発光体は笑顔で。
「はぁ~い♪あたしはゼロ。よろしくね。」
ゼロは右手をヒラヒラとさせ、陽気な声で自己紹介をした。要は呆気にとられていた。
「あたしは貴方の力になるの。分かる?」
ゼロはそう言うと、要の体に入った。
「なっ、なんだよ、今の…。」
要はただ呆然としていた。
「幽霊?なわきゃねぇよな、ガチで。悪い夢でも見てんだよな。くそっ!!」
要はだんだんと機嫌を悪くしていった。
「………。」
近くで電話をしていた康介がヘラヘラしていると、誤認した要は…
「どないしはったんや?」
康介はARCへと帰りついて、岩隈 竜は心配をしていた。
「ててっ…、さっき変な金髪のバカにやられた。」
康介は要にやられたのであった。
「高山君…。」
枝実は心配しながら、救急箱をもって駆け寄った。
要は再び、さっきいたコンビニに着いた。すると…
[ドンッ!]
「いっってぇなぁ!!」
コンビニ強盗とぶつかったのであった。要は襟首を掴み、殴ったのであった。
犯人は吹き飛ばされた瞬間、謎の発光体が体に入り込み、徐々に怪物へとなっていった。
「な、何だよ、これ…。」
要は目の前の状況が分からず、へなへなと腰を抜かした。
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