出会いのきっかけ

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「うし!終わった~、サンキュー♪」 全て写し終えて、タツヤはプリントを手渡してきた。 この数学教師は変わっていて、プリントさえ提出していれば話していようが席を移動しようが全く気にしていないようで、生徒にすれば楽な授業なのである。 なのでタツヤも毎回ヨウヘイの横にきているのだ。 「早かったな。」 「ちょっとは自分でやってあったからね。最近暑くなってきたね~。」 窓の外を眺めていたヨウヘイに合わせるかのようにタツヤも外を見た。 「今くらいがちょうどいいのにな。」 「梅雨に入ると最悪だしね~。外行くの嫌んなるよね。」 「んだなぁ。」 「そういえば…こないだ車でお迎えにきてたのは彼女さん?」 タツヤがニヤニヤしながらヨウヘイをつつく。 こないだ車できた女… あぁ、一回やったら彼女気取りの女か… どうやらユウに呼び出された時にいた女のことらしい。
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