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｢片思いねぇ…俺なんかよりお前のがすげぇよ…。｣
自分と違いちゃんと人を好きと思える気持ちがあるタツヤを少し羨ましく思い、ヨウヘイはボソッと呟いた。
｢ん？何？｣
｢なんでもねぇよ。｣
｢ん？うん、そう？俺もＡ組がよかったなぁ。そしたら仲良くなるチャンスもありそうなのに。｣
タツヤがｱﾊﾊと苦笑いしながら机に突っ伏した。
｢…チャンスなんかねぇよ。今見てるだけで幸せなんだったら同じクラスになった所で変わるもんじゃない。｣
バッサリとタツヤの願望を切り捨てるヨウヘイ…タツヤは
｢…そうかなぁ…？｣
と少し切なそうにヨウヘイを見つめた。
｢…そんな、だったらいいななんて言ってないで仲良くなればいんだよ。｣
｢…。｣
｢その気になれば、やれるだろ。｣
タツヤを見るとしばらく何かを考えて、だよね！と明るく笑った。
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