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次の日の数学の授業…
タツヤは相変わらずヨウヘイの答えを写していた。
するとそこへ…
「よーへー、ちょっと教えてよぉ。」
と、ユウがプリントを片手に近付いてきた。
「…どこぉ?」
「問い8のこれ。」
ヨウヘイの教え方は簡潔でわかりやすい為、ユウはかなり頼りにしている。
ゆっくりとユウが納得するまで質問に答えてくれる。
ユウはバカだからこれくらいわかりやすく言わないと何回も聞きにきてウザい…
ヨウヘイに言わせるとこうらしいが…
ひねくれた優しさには違いないようだ。
「なるほど~、分かった!ありがとぉ☆」
ユウがようやく理解して自分の席へ帰ろうと立ち上がると、ボケーっと見つめているタツヤと目が合った。ユウはペコリと軽く頭を下げて自分の席へ戻っていった。
「あぁ、悪いな。」
ヨウヘイがタツヤに声をかけると、タツヤは驚いたようにヨウヘイの方をむいた。
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