36人が本棚に入れています
本棚に追加
「そりゃそーだろうね。」
ヨウヘイの部屋でくつろぐ美人…
いや、よく見れば男だが…
色素の薄い肌と髪の毛、大きなアーモンドのような瞳、形の良い唇…
彼は米田 アツキ。
ヨウヘイの数少ない親友である。
先日のユウとのことを話したら、アツキはスッパリと言い放った。
「…なんでだよ?ユウだって仮にも女だろ?」
ヨウヘイは勉強道具が綺麗に整頓された机に背を向け、ゆったりとイスに座ってアツキを見つめた。
アツキはベッドに座り、軽くため息を吐いた。
「何年ユウと一緒にいるんだよ。今さらそんな気になるか?マンガじゃあるまいし、幼馴染みとの恋なんてそうそうないよ。とくにヨウヘイはね。」
「…なんかそこまで言い切られると腑に落ちん。」
「…試してやろうか?」
「は?」
アツキは黙って立ち上がり、ヨウヘイの膝の上を跨いで座った。
腕を首に回して…
少しづつ顔を近付けて…
お互いの唇と唇の距離はわずか数cm…。
最初のコメントを投稿しよう!