36人が本棚に入れています
本棚に追加
「今…どんな気分?」
「アツキが何したいのかよくわからん。」
「じゃなくて…ドキドキするか?」
「しない。」
「ユウの時と似てない?」
「…ビミョーだな。」
アツキはニッと笑って、ヨウヘイから離れた。
「ヨウヘイは俺のこと好きだろ?だからキスされそうになっても別に嫌じゃない。」
「ちょ、ちょっと待て。俺ホモっ気はないぞ。」
「俺だってねーよ。」
アツキが眉をひそめ、即答した。
「俺が言いたいのは、ヨウヘイにとってユウは俺と同等な存在なわけ。男とか女とか抜きで好きなんだよ。」
「…お前のその意見の根拠がわからん。」
「根拠なんてない!でも、好きだろ?」
男相手に好きかどうか聞かれたのは初めてでヨウヘイは何も言えなくなった。
確かにアツキもユウも大事だ。
呼び出されればすぐに行くし、一緒にいて楽だし、ほかのやつらのように無口でさらに口の悪い自分を怖がったりしない。
何しろ2人は似てるような気がする。
ヨウヘイに甘え、頼り、ワガママを言うくせに、なぜか一緒にいたくなる。
放っておけない何かがあるのだ。
それを考えればアツキの言うことも一理あるな…
妙に納得したくなる…。
しかし、何か腑に落ちない!!
最初のコメントを投稿しよう!