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明るい部屋で大量の金貨が散らばっているテーブルの周りで男達が酒を飲んでいる。
部屋の家具等はどれを見ても高級感溢れていた。
どこかの貴族の屋敷の一部屋だろう。
男達は実に楽しげに会話をしている。
そんな時だった。
部屋に木製のドアをノックする音が響き渡る。
それと同時に部屋に静寂が訪れた。
「入れ」
部屋の主であろう男が入室の許可をした。
静かにドアは開かれ、そこに立っていたのは黒いローブを着てフードを深く被った人物だった。
「貴様、誰だ?」
部屋の主がどこからともなく出した剣を構える。
他の男達もそれぞれ武器を持った。
「私、政府の者です…アルバート魔導師+その他の方々を以下の罪により連行します。人身売買、殺人、放火、情報の流出等々、数えてもキリが無いですね。よって判決…魔導師の資格剥奪と同時に無期懲役です。尚、抵抗するのならばこの場で処罰します」
黒いローブを着た人物は何かを書かれた紙を見て話終わると、紙をしまった。
それを見た屋敷の主であるアルバート魔導師は冷ややかに笑い出す。
「魔導師レベルの魔法使い達を1人で捕まえに来て、大人しく捕まれだと?馬鹿を言うな!貴様を殺して逃げれば良いだけの話だ」
そう言って、魔力を練り始めるが途中で止めた…いや、正確には止めるしか無かったのだ。
何故なら、いつの間にか背中に刃物を当てられている事に気付いたからだ。
それからは、何が起きたか全くわからなかった。
突然、倒れ出す仲間達。
黒いローブを着た人物は動いた形跡は無い。
「さて、残るは貴方一人ですね?どうします?やはり抵抗しますか?私としては抵抗して頂いた方が嬉しいのですが…」
刹那、男から尋常ではない殺気が溢れ出す。
前門の虎、後門の狼…アルバート魔導師には選択肢は一つしか無くなった。
「わかった、大人しく捕まろう…」
アルバート魔導師は悔しそうに呟くと同時に気を失った。
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