†第一章†

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自分の部屋に戻ってきたレオは、未だに握っていたクロスの口髭を手から出した炎で焼き尽くすと、ベットに倒れ込んだ。 (私が教師ですか…私がこの組織に入った目的を達成出来ていないのに、長期任期ですか。早く終らせる事も出来ないなんて………私には立ち止まっている時間なんてないのに) レオはそのまま深い眠りについた。 その頃クロスは両手で頭を抑えながら悩んでいた。 (レオに行かせるのは不味かったか…レオには絶対にやらなくてはいけない目的があるのに…それを邪魔するなんて…だが、この任務はレオしか頼む事が出来ない…失敗はこの世の破滅に繋がるのだから) クロスは机を何度も殴った。 机にはヒビが入り拳には血が滲み出ていた。
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