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「し、新紅白?」 「あやややや!お気に召しませんか!ならネオ紅白とかニュー紅白とか紅白MkⅡとか!」 一方的にまくしたてる山伏風の少女に、赤はたじたじと言った様子だ。 「い、いや、私は八雲赤といいまして……」 「八雲八雲……橙さんも一緒ということはもしや新しい式神ですか?」 「んもう!いい加減にしなよ、射命丸!」 橙が間に割り込み、質問の弾幕をキャンセルする。 「いやいや橙さん、こんな久しぶりのネタの塊取材するなというのはあまりに酷でして……」 「藍さまがいってた。自己紹介も挨拶もしない奴とは口をきくなって」 赤の手を引き、立ち去ろうとする橙を軽々追い抜き射命丸はうやうやしく頭を垂れた。 「わたくし、幻想郷の情報屋。愛と真実の新聞記者でして。」 射命丸の差し出した小さな紙には、「愛と真実の探求者 射命丸文」と印字してあった。 「つきましては貴女……赤さんの取材を許可を頂きたいのですが…よろしいですか?」 にんまり笑った射命丸に、橙が完全敗北した瞬間だった。
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