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「……それで、貴女は誰なのかしら?」
先ほどの音の後、マヨヒガには奇妙な乱入者が舞い込んでいた。
髪は赤く、左右に水晶の様な髪飾りを付けた、腰まで届く長髪。
服装も神社で見かけるような緋袴。
ただ、巫女と一線をかくすのは、綺麗に飾り彫りをされた黒金の鉢金。
それは彼女が戦いに赴く者である事を象徴していた。
「見たところ人間ではないわね?妖かしが一体……」
「取りあえず、私の本体を返してくれませんか?話とお詫びはその後でいくらでもしますので。」
赤い少女は紫の言葉を遮ってそう言った。
その目線の先には先程の刀。
「私、その剣の精霊なんですよ」
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