4年中心

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【綾部という男】 カーン… 「おい、喜八郎。次は移動だ。起きろっ」 「ん…滝、何…?」 「化学で移動だっ!教科書はどうした?」 「ない…滝ちゃん貸してよ。」 「私が使うに決まっているだろう!…はぁ、三木とかに借りてこい。」 「はぁーい。」 「みーきぃー…教科書かして。」 「…またか。今度はなんだ…?」 「化学。」 「…綾部、それは一昨日お前に貸したはずだぞ…。」 「…おやまぁ。」 「おやまぁ。じゃない!僕だって明日必要なんだぞ!」 「タカ丸さん持ってるかな…。」 「聞けよ!」 「三木は滝に借りればいいよ。」 「返す気無しかよ!」 「どこかいっちゃったんだもの。」 「もういい…!後でお前の部屋に取りにいくからな!忘れるなよ!」 「覚えてたらね。」 「綾部っ!!」 「ただいま滝ちゃん。」 「随分時間がかかったな。何かあったのか?」 「三木持ってなかった。タカ丸さんに借りた。」 「そうか。三木は持ち帰ってたのか?」 「ううん、私が借りたまま返し忘れてたみたい。」 「一昨日のまだ返してなかったのか!?」 「うっかり。」 忘れ物大王 綾部。
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