4年中心

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【綾部という男2】 「綾部っ!僕の化学返してもらうからなっ!」 「おや三木。いらっしゃい。」 「三木っ!部屋に入る時はノックくらいしろ!」 「あぁ、悪かったよ……相変わらずおもしろいなお前達の部屋は…」 「私はつねに綺麗にしておきたいのに、喜八郎が片付けをせんのだ!共同な所は私がまめに片付けいるが……」 「綾部の机が酷いな……」 「これでもどこに何があるかはわかってるつもりだよ。」 「…まぁ、そんなことはいい。僕の教科書返せよ。」 「あ、忘れてた。…えっと……どこだっけ滝。」 「私が知る訳ないだろう…。」 「まさかなくしたのか!?」 「隠れちゃったみたい。」 「隠れるか!掃除しろ掃除!!滝も手伝えっ」 「えー…」 「何故私まで!?」 「三木くん、大きな声だしてどうしたの?廊下まで聞こえてるよ~。」 「タカ丸さん!いいところに!」 「どうかしたの?」 「綾部の机の片付けを手伝ってください!」 「しなくてもいいのに。」 「しなきゃ見付からないだろう…私からもお願いします。」 「いいよー。ちょうど暇だしねー。」 「綾部っ!なんで教科書はいっぱい発掘されるのに僕の化学はでてこないんだっ!」 「不思議だね。」 「お前がズボラなんだ!ほら捜せ!」 「面倒臭い…」 「…あった!僕の化学!」 「よかったねぇ、三木くん。」 「机が綺麗になった…。」 「定期的に掃除しておけ喜八郎…。」 綾部は今日もルーズです。
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