4年中心

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【ランチタイム その2】 「三木っていつもコロッケパンとかヤキソバパンだね。体に悪そう。」 「そう言う綾部だっていつもパンじゃないか。」 「今日はカロリーメートですぅ。」 「ですぅ、ではない喜八郎!まったく、少しは私の弁当を見習ったらどうだ。」 「滝くんのおべんとはいつもおいしそうだよねぇ。手作りなの?」 「はい勿論!毎朝早起きをしてバランスと見た目をちゃんと考え~ぐだくだ~~」 「うるさい滝はほっといて…タカ丸さん、最近サンドイッチが多いですね。」 「あぁ、うん。前は購買ですませてたんだけど最近お金厳しくなっちゃってね~。」 「え、それ手作りなんですか?」 「うん一応ー。滝くんみたいにお弁当作れたら1番なんだけどねぇ…」 「あ、いいこと思いついた。」 「え?綾くんいいことって…」 「私の話を聞けぃ!!」 「滝に皆の分を作ってもらうんです。」 「……………は?私?何が?」 「て訳だから、滝。明日から四人分のお弁当よろしくね。」 「は!?四人分!?」 「え、ちょ綾くん?」 「綾部、僕達の分もなのか…?」 「だって、パン飽きたんだもの。三木はパンのままがいいの?」 「や、弁当がいい。」 「即答だね三木くん……滝くん、いいの?」 「まぁ、みんな同じ中身でいいのなら…一つ作るのとたいして変わりませんし。」 「やたー。明日から滝ちゃんのお弁当だー。」 「材料費はちゃんとだせよ?」 「それくらいはするさ。」 「やったぁ、滝くんの羨ましかったんだよね」 「滝ちゃん、私クリームコロッケいれて欲しい。」 「僕は玉子焼き!」 「何を言う!目玉焼きに決まっている!」 「あはは、じゃあ放課後皆で材料買いに行こうか~」 放課後、近所のスーパーでおかずバトルがあったそうな。
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