第一章 日常 覚醒へ

6/21
前へ
/25ページ
次へ
「ッ………ゲボッゲェ」 やべぇ、苦しすぎ……。 俺なんかした??ただぶつかっただけじゃん……。 男はなおも雄也を蹴り続けている。 「ヒャハハ、おもしれえぇ」 男は笑いながら雄也をリンチし続ける。 「…………ッ」 「おい、餓鬼…おめぇその目なんだよ!?気にくわねぇな」 「う、るせぇよバーカ」 雄也は精一杯の強がった。 ヤンキーは雄也の目つきが気に入らなくよりいっそう激しさを増していく。 メリッ 「ゲボォッ…………!!」 雄也は腹に膝を入れられ胃の中のものが逆流する。 その中には血が混じっていた。 「体中いってぇ……」 「オラァ!」男は持っていた、ナイフを雄也に振り下ろした。 雄也の左手にナイフが刺さった。 「ぁああぁあ゛ぁ」 「ククッヒャハヒャハヒャハヒャハ」 男はスイッチが入ったようにさらに狂ったように笑い出した。 雄也は痛みで意識が薄れていく。 俺どうなんの??。 死ぬの??。 毎日つまらない生活の中で、 ただ生きてるだけで、 死んでもいい、 そう思ってたけど、 実際はいやだ、 死にたくない。 そこで雄也の意識は完全に途絶えた。
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加