第一章 日常 覚醒へ

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雄也はとても癒されるような若い青葉のような匂いを感じた。 「………あれ??」 雄也はいつの間にか知らない土地に立っていた。 雄也の全身にあった傷もなく、左手を見てみると先ほどまでナイフがささっていたのに、それも無かった。 雄也の立っている土地は雄大な芝生が広がっていて、青々とした木が至る所にある、空は雲一つ無く、とても爽快な気分になれるような場所だ。 「俺はたしかヤンキーにリンチされて、抵抗できなくて、気を失ったんだよな??」 雄也はゆっくりと記憶を探り、今の状況と当てはめていく。 しかし。 「なんで俺はこんなところに居るんだ!?」 雄也は周りをゆっくりと見回し、ここがどこか確認しようとするが。雄也にはこんなところに来た記憶も無ければ、ましてやこんなところなど知らないのだ。 「俺………もしかして死んだ??」 雄也は複雑な気持ちになり当たりをもう一度見回す。 「ってことはここって天国??マジわからねえぇ……俺はあいつにリンチされて死んだのか??マジで!??」 雄也はとても混乱して、この雄大な地をただ闇雲に走り出す。 「俺は確かに退屈な生活に飽き飽きして なんかないかなぁとは思ってたけど、 俺は別にこんな変化望んでねえぇぇぇ!!」 雄也は混乱ししばらく走り回る。 ピチョン 雄也は突然聞こえた音に立ち止まり、辺りをみて、なにかあるのか?と確認する。 ピチョン 「ん!?なんだ?水の音??」 『お前は死んだりしてない』 「!?誰だ!!どこにいる!?」 雄也は突如聞こえた声に驚き、混乱している頭をさらに混乱させた。 『悪いんだけどまだお前の前にでられないんだよね』 「は!?意味わかんねぇ誰だ!? ここは何処だ!?」 雄也は名前も知らず姿も見えない者に恐怖を抱きながら勢いで質問をぶつける。 『赤城雄也、少しは落ち着いてよ、そしてそんなに怖がらないで、私はバレッタ 今言えることは、力のおかげで君の深層心理の中に生まれ、そしてそこにすむ者かな、そしてここは君の中だよ』 雄也は混乱しながらも、《バレッタ》に質問をする。 「お、おい、力ってなんなんだ!?、そんなよくわからんものはしらない、あと、なんで俺はここにいる!?なんでおまえは出てこれない?」 雄也は完全に混乱しきっていた。
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