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《バレッタ》やれやれといった具合に言った。
『赤城雄也、少しは落ち着いて貰おうか??君がそんなんじゃ私は話すに話せないじゃないか、君は今の状況が知りたいんだろ??知りたいんだったら落ち着け』
「はぁ!?落ち着けったってこんな訳がわからない事になって、誰が落ち着いてられるっていうんだよ!?」
雄也は先ほどから突如現れた得体の知れない相手が自分を知り、話してくる、その上まったく知らない土地にいるのだ。
混乱しないほうがおかしかった。
『……雄也、私の話は聞こえてるようだから要点をまとめて言う』
「おい!!俺の言うことに答えろよ!!」
雄也は自分の話をまったく聞いていない《バレッタ》にボルテージが上がるいっぽうだった。
『黙れと言うのが聞こえないのか!!餓鬼!!』
「ッ!!!?」
雄也は突然発せられた怒声にビクッと驚き、先程まで噴火のごとく吹き上がっていた怒りが、鎮静化していった。
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