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雄也は《バレッタ》の怒声に驚きながら
そして《バレッタ》にまた怒られないかドキドキしながらも言葉を発する。
「わ、わかったよ、しし、静かにするから、怒らねぇで話してくれ…」
雄也は先程の驚きが消えず、キョドりながらも《バレッタ》の返答を待つ。
『……はぁ、私の主が貴様だと思うとほとほと嫌気がさすわ…』
「……ごめん」
《バレッタ》は雄也に嫌味を言いながらも話を続ける。
『まぁいい、こっちも時間がないからな
、雄也、貴様にはσという古からの力が流れている、しかしこの力は普通の人間にはない、大まかに言うと、魔力みたいなものだ‥これは神に選ばれた人間にしか発現しない』
「シグマ??神??」
雄也は今まで普通暮らしてきた、普通に育ち、普通に暮らし、雄也の今まではどれもが普通なのだ、そんな大それた大昔からの力など雄也にしてみたら自分の生活からはかけ離れ過ぎた存在だった。
『うむ、それと雄也、貴様にはこれから戦いに赴いてもらう』
「は??戦い!??」
雄也は先程から頭が混乱していた、理解したくても頭がそれに追いつかない。
『σを持つ能力者同士の戦いだ………もっと説明したかったが、邪魔が入ったな……』
《バレッタ》が舌打ちをする。
「邪魔???なにがなんだかさっぱりわかんねぇ…」
その時それまで立っていた自分の周りの空間がぐにゃりと歪んだ。
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