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時は現代からさかのぼり、16世紀のヨーロッパ、σ〈シグマ〉を持つ者同士の戦いが終わりを迎えようとしていた。
時刻は深夜。
人々は眠っているであろう時間帯に、男が木に背中を預け座っていた。
男は、顔は小さく、短髪で目は鋭い、全身をローブで纏っている。
「はぁ…はぁ……くそ!!」
草原が一面に広がり所々に木があり、辺りには霧がたちこめ、辺りには足音と風の音しか聞こえず、焦燥感がこみ上げてくる。
「どぉこだあぁぁあぁ!!ジャッジーー!!」
「………!!!」
突然聞こえた声に心臓が口から飛び出してきそうなくらい驚く。
「くそ!!………くそ!!」
自分の今の状況と戦況から自然と涙がでてくる、
情けないが、いつ殺されるかわからない恐怖が心を支配している。
「……ジャッジなんて名前貰って、今がこれかよ……情けない、俺は死ぬ訳にはいかねぇ…帰る所があるんだ…」
ジャッジは、敵スキーウロスを殺すことを決意する。
「行かなきゃ…」
ジャッジが立ち上がり走りだそうと立ち上がる。
「オラァ!!」
なにか後方で音がしたと思い振り返ると、突然の後方からの攻撃、
ジャッジの脚には太い槍が突き刺さる
「…く、そ…どこから!?」
「みつけたあ!」
スキーウロスは有り得ない速度でジャッジの前に立った。
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