6人が本棚に入れています
本棚に追加
ジャッジはスキーウロスに悟られないよう小声で儀式を続けていく。
スキーウロスはジャッジの態度が気に入らないのか、声を荒げて言った。
「おい!!ジャッジ!!いい加減何か言ったらどうだ!?貴様はこのくらいでくたばる奴じゃないだろ!?」
「それともジャッジ、貴様は負けを認めるんだな!?情けない奴だ、もういい興がさめた、死ね」
スキーウロスは槍を構える。
ジャッジはスキーウロスを無視して、転生の呪文を唱え続けている。
スキーウロスは槍をジャッジの心臓まで持っていき今にも振り下ろそうとする。
ジャッジがあと少しという所まで唱え終わるときスキーウロスは槍を振り下ろした。
その時ジャッジの体は淡く光始め、ジャッジの周りには、陣が浮かび上がった。
瞬間スキーウロスは驚き、槍を止めた。
「!?ジャッジ貴様、まさか転生の儀を!!?」
スキーウロスはもう終わるという安心感からか油断していた。
「…スキーウロスお前は自分が有利にたったことで心に余裕ができ、安心していただろ?気がつくのが遅かったな、もう儀式は終わった、結果的に俺はお前に殺されるが、勝つのは俺だ!」
「小賢しい真似を!!」
スキーウロスは槍を振り下ろした
ジャッジは心臓を一突きされ、息絶えた
。
、ジャッジの周りには血溜まりができていて、土がせっせと血を吸収しようとしている。
「貴様との勝負はお預けだ、これでまた楽しみが増えた、俺らは長期休眠にはいる、また会おう、ジャッジ=フルール=リバイス…」
すでに太陽は昇り初めている、
辺りは静けさを取り戻し、太陽の熱に当たり霧はよりいっそう深みを増した。
スキーウロスは着ていたローブを翻し、高笑いを上げながら歩いている…。
「ククッ次こそは必ず世界をジャッジを…暗黒に陥れてみせるぞ」
スキーウロスは能力を使い、
足からスゥっと消えていった。
残ったのはジャッジの屍ただひとつだった………。
最初のコメントを投稿しよう!