第一章 日常 覚醒へ

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雄也は監視されていることは、勿論しらずのんきに空をみている。 「このまま、担任の所にいくのもめんどくせぇし、行かなくてもなんとかなるだろ、つかこの後授業かよ…めんどくせぇ」 雄也はガックリと肩を落とし、 またはぁ~とさっきよりも深いため息をつく、しばらく雄也は真剣な顔になり何かを考える。 あ~あ、つまんねぇ、それにダルイ… ……早退しよ。 そこからの雄也の行動は早かった。 校庭に行き門を越えようとする。 「どこに行くんだ?赤城ぃ~」 担任の城田が待ち伏せしていた。 「あ、どうも城田先生」 まじかよ、担任のあんたがなんでここにいるんだよ…。 「あ、どうも、じゃねえぇ!!来るように言っただろうが!!」 うるせーな、もっと静かに喋れよ。 「聞いていたんですけど、なんだか急に寒気がして、ケホッコホッ 雄也はわざとらしく咳をする。 「風邪か??赤城大丈夫か??」 頭大丈夫ですか~演技ですよ~。 こみ上げて来る笑みを抑え、さらに演技を続ける。 「はい、まぁ…大丈夫って言えば大丈夫なんですけど、ゴホッ帰ろうと思って」 「でもな、お前単位があと少しでやばいんだから、わかっているのか??」 「はい、わかってるんですが、ちょっと今日 ゴホッ帰ろうかと ゲホッ」 「ん~…わかった、明日は学校に来いよ!!今日はしっかり休んで早く治しなさい」 うんうんと城田は納得したように腕を組んで頷く。 雄也が一瞬ニヤリとする。 「はい、ゴホッ先生、ありがとうございます、さようなら」 「じゃーな赤城」 わざとらしい咳をしながら歩いていく 後ろで担任が、明日は学校に来いよ~とか言っているが、シカトだ。 雄也がご機嫌にいった。 「マジうけんだけど、城田のやつ」 「ん~……ウチ帰ってなにしよう??」 どうせなんもすることないしなぁ…。 一人だし、俺って寂しい奴…。 …駅前いってぶらつくか。 「なんか面白いことないかなぁ」 雄也は空を見上げる。 澄み渡ったあおい空、辺りには雲一つない、太陽がこれでもかっていうくらい輝いている。 「あっつ…」 雄也が上を向きながら歩いていく。
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