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いつも通りの退屈な日々…
学校に通って…
授業に出て…
友達とバカなことを言いあって…
そして3時限目…
俺は授業中に居眠りをしていた。
ってか、いつもの事だけど。
特に今は数学の授業で、口うるさい溝口(教師)だから余計だ。
溝口
『それじゃあ……。おい、姫倉ぁ!!起きんかぁぁぁぁっ!!』
美樹
『…………(-_-)zZZ』
溝口
『くっ…このガキっ……』
近くから怒声を浴びせても起きない美樹を見て、溝口は余計に怒ったんだろう。
顔を真っ赤にして、机に突っ伏している美樹を見下ろしている。
怒声を張り上げてから数十秒…
溝口は手に持っていた教科書を閉じ、それを筒状にしたあと、美樹の頭目掛けて思いっ切り振り下ろした。
バコッという音と同時に、美樹の頭が勢い良く上がった。
美樹
『いってぇなっ!!溝口、てめぇ何しやがる!!』
起きたと同時に文句を言う美樹。
どちらかと言うと、美樹が文句を言うのは筋違いなんだが…。
溝口
『ほほぅ…授業をまともに受けていない姫倉が文句を言うか…。いい度胸だ。』
溝口の背後に燃え盛る炎の背景が見え、ゴゴゴゴていう擬音まで聞こえてきそうな怒り具合。
しかし…
美樹はそんなことは気にせず、睡眠を邪魔された怒りを溝口にぶつけている。
美樹
『まぁ良いわ。邪魔者はもう帰るから後は御自由に。』
そう言った美樹は、鞄を手に取って椅子から立ち上がり、教室のドアへ歩いて行く。
溝口
『…ったく、最近の男はだらしがない…。』
小声で呟く溝口だったが、その言葉は美樹に聞こえていた。
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