サキ

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「毎日食事を運んでくる機械のコト?」 「君に与えられるロボットは違う。意志を持ち、感情を持ち、君を支える」  毎日の配膳をしてくれるロボットたちには思考回路も何も無い。ただ、坦々と仕事をこなし、働く。  そんなロボットはこの世界には何処にでも存在した。  開発されて数年、人間にとってロボットは欠かせない存在となっていた。 「つまりは意志を持ったお人形であって監視者ね」 「精神を支える、そんな役目がロボットにもできるのかどうか、そういうことを上のほうで研究したいらしい。開発部が必要のあることをインプットして意志を持ったロボットを開発した」 「私に白羽の矢がたったのは何故?」 「私にはわからない。上が全てを決定した。あとは君がどうしたいかだ」
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