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「それより…姉貴どうする?」
「お姉ちゃんが心配?」
「当たり前だろ?家族なんだから」
「様子でもみてきて下さい!」
「でも千沙都とこのまましたいしなぁ…」
「千沙都はいいから行ってきて下さい!」
「あぁ、わかったよ」
俺は軽くノックしてから姉貴を呼ぶ
「姉貴~?」
返事はない
「入るよ~?」
ドアを開けて入るとそこは完全に女の子の部屋、ぬいぐるみなどが沢山ある、ベッドの上に姉貴が埋まってるな
「姉貴、怒ってる?」
「…別に…」
「怒ってるよね…?」
「そ…そんな…しょんぼりしたって許さないんだからね!」
「あぁ、そうか、わかってるよ」
「あ…そんな…」
「ん?何?」
「どうしてもって言うなら許す…」
「そっか、じゃあ許してくれないか?」
「しょうがないな、それで千沙都の言ってた事は本当なの?」
「本当だよ」
「でもそれってやっぱり…」
「大丈夫、元々千沙都とは血の繋がりはないし、籍は今度、必ず外してもらうから」
そう、千沙都は義理の妹なのだ、親の育児放棄から施設に居たのを引き取った、俺のわがままで。
「そう…なんだ…別にいいもん!緋色がどこに行ったって私には関係ないし!」
「だろうな?姉貴は俺の事嫌いみたいだしな」
「え…そんな事…」
「別にいいよ、俺が何かしたんだろ?気が済むまで嫌ってくれ」
「あ…ひい…」
姉貴の言葉を遮り部屋をでた
「仕方ないよな…」
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