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「みんな、午後の授業くらい受けようぜ?」
「ですわね、じゃあお先に教室に行ってますわ」
「僕も行く!」
「俺は購買寄ってくよ」
「「は~い」」
さて、みんなを離したのは他でもない、千沙都だ、グラウンドにいる、千沙都だ。
降りて千沙都に向かって歩きだすと千沙都は頑張って隠れようとする、可愛いなぁ…
「千沙都?何してんだ?」
「あ…」
「あ…じゃないだろ?」
「ごめんなさい!お兄ちゃんに会いたくて…」
「まったく…学校は?」
「今日はテストだから終わりました」
「しゃあないなぁ…千沙都、あと二時間あるんだが」
「待ってていいですか?」
「寒くないのか?」
「大丈夫です」
「じゃあ誰にも見付かるなよ?」
「無理です!」
「じゃあ駄目だ」
「もうお兄ちゃんに見付かっちゃいました」
「…わかった、じゃあ今から誰にも見付かるなよ?」
「わかりました」
踵を返し校舎に戻る
「千沙ちゃんでしょ?」
「そのとおりだ」
「わかってたもん」
「そっか…」
何故?
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