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「千沙都~!行くよ~!?」
「今行きます~」
今日は学校、千沙都には困ったものだ、冬だというのに4時から7時位まで道の端に1人で俺を待っている。他にも学校を休んで俺を学校の校庭から覗いていた事もあったくらいだ。今日1日少し離してみるか…
「千沙都?今日はやっぱり1人で行ってくれ」
「え?どうして?」
「いや…別に…」
「…千沙都が嫌いになっちゃいましたか?」
「そういうわけじゃないよ」
「本当ですか?」
「あぁ…それで、今日は俺を道で待つな?校庭にも来ちゃいかんぞ?」
「ど…どうして…千沙都をそんなに…わかりました…千沙都は…もう要らないんですね…わかりました…」
「千沙都!?」
行ってしまった…少し追ってみるか…
「お兄ちゃん…千沙都は…さようなら…」
何か独り言を?てか道が違う、明らかに学校とは逆の方向……ビル?何故ビルに?追ってみよう…
屋上まできたぞ?あいつ…何してんだ?
「お兄ちゃん、千沙都はお兄ちゃんに嫌われたら生きる意味がありません…だから千沙都は死のうと思います…さようなら…」
ん?メール…千沙都だ…?
この馬鹿!
「千沙都!」
「お兄ちゃん!?なんで?」
「千沙都?なんでじゃないだろ?今、何しようとした?」
「飛び降りて…死んでしまおうと…」
「どうして?」
「お兄ちゃんに嫌われたら…生きる意味がありません…もう、いいんです…さようなら…」
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