7734人が本棚に入れています
本棚に追加
「千沙都!」
「まだ…何か?」
千沙都の所まで走り抱きしめる
「千沙都?何いってんだ?」
「お兄ちゃんは一緒に来ない、待つな、来るな…嫌われちゃったんですよね…もいいいんです…」
「嫌ってなんかいない!むしろ大好きだ!」
千沙都はきょとんとして俺を見る
「なら…どうして?…どうして一緒に学校に行っちゃいけないんですか…?」
「…俺がいないとどうなるか…気になったから」
「千沙都はお兄ちゃんがいないと死んじゃいます」
こいつの死ぬは本当に死ぬらしい…絶対に離れちゃ駄目だな。
「わかった、ごめんな?1人で行けなんて言って」
「お兄ちゃんは千沙都が嫌いになったんじゃないんですか?なさけならいらないです、一思いに死なせ…」
俺は千沙都を殴る、やっちまったよ…
「千沙都!俺はお前が大好きだ!信じられないなら今ここで抱いてやるからこっちに来い!」
「お兄ちゃん…?」
「死んだら、もういじめてやらんぞ!?」
「や…やだぁ…」
「じゃあ来るんだ、もうお前を1人にしない、約束する」
「ふ…ふぇぇん…!」
走って戻って来た
「偉い偉い、褒美に今日の夜、首輪を着けてめちゃくちゃにしてやる」
「ほ…本当に?」
「本当だ、その代わり、千沙都に今日の夜、自由があると思うなよ?」
「お兄ちゃん…ごめんなさい…」
「あぁ、許してやる、だから泣き止め、な?」
「は…はぁい…」
「さて、学校行くぞ!」
「はい!」
「時間は…千沙都、帰るぞ!」
「はい!……へ?」
「今何時だと思う?」
「9時くらい?」
「いいえ、俺が屋上で千沙都を抱いてる内にもう3時です、帰るぞ」
「千沙都は4時間も…へへへ…」
最初のコメントを投稿しよう!