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『ちょっとトイレいってくる』
そういって俺は席を立った。
男子の時の普通は通じない。
当たり前のことだがこれが結構厳しい。
学校では気を抜くことは無理に近いな。
俺はどうしたらいいか考えながらトイレのドアを開けた。
一斉に集まる視線…
なんだ?なんだ?
…
……
あーーーーーー!!
そう、ここは男子トイレである。
今女子の俺がいるのは不自然極まりない。
『ご、ごめんなさい~』
俺はあわててドアを閉めて飛び出した。
あ、焦った。
完全に忘れてた
俺は隣の女子トイレに移動した
しかし、女子トイレのドアの前で固まった。
いくら女になっているとはいえ、入るのは気が引ける…
でもトイレ我慢できないし。。
い、行くしかない。
俺はそっとドアをあける。
し、自然に振る舞うんだ。
個室に入り、ほっと一息ついた。
でも落ち着かない
というか、こんな状況落ち着くわけがない。
俺はさっさと用をすますと不自然なくらい急いでトイレを飛び出した。
教室以上に落ち着けない。。
俺の安息できる場所はいったいどこなんだ~~!?
教室に戻ると俺の青ざめた顏をみて美紗が言った
『碧、大丈夫?顏真っ青だよ?具合悪いの?』
『ううん、だ、大丈夫だよ』
まぁ、本当は大丈夫じゃないけどさ。
『無理しないで具合悪いなら保健室で休ませてもらったら?』
美紗の言動からして相当顏青ざめてるな
『ありがとう、本当にだめだったら行ってくるよ』
保健室にいって治るならすぐにでも保健室行くんだけどな。
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