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はぁ~・・・
これからの気の抜けない生活を考えるとため息しかでてこない。
午後の授業の間、俺はずっと考えていた。
『今日は部活休もうかな…』
具合悪いって言えば、今日の俺を見てた美紗が証人になるだろうし。
実際気疲れで部活をやる気力がない。
まぁその分レギュラーからは遠ざかるけど。。
仕方ない。
今回だけは…。
そんなことを考えている間に時間はあっという間に過ぎて行った。
『帰りのホームルームやるから、さっさと座れ』
再び担任の七木田が入ってくる。
ようやく授業からは解放か。
『ー。以上だ。じゃあ掃除当番はサボらず掃除して帰れよ。』
よし、今週は掃除当番じゃないし、さっさと帰ろう。
『碧、部活行こっ。』
美紗はもう支度が済んだようだ。
『美紗ごめん。やっぱり今日具合悪いみたい。だから今日は帰るって部長に伝えて。』
『えー!?大丈夫?やっぱり具合悪かったんだ。授業中も、ずっと険しい顏してたもんね』
それは具合悪かったんじゃなくて、考え事してたからだな。
『とりあえずわかったよ。早く元気になってよ』
『ありがとう。じゃあね』
心配そうに見つめる美紗をしり目に俺は教室を後にした。
俺は早足で自転車置き場に向かい、鍵を外して自転車に乗った。
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