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♂第5話♀~女の子生活1日目の終わり~
『ただいまぁ…』
完全に疲れた。
やっと一日の終わりって感じだ。
まぁ、家でも気が抜けるわけじゃないんだけどさ。
『あ、お姉ちゃんおかえり』
翠はもう帰ってきているようだ。
『翠、今日帰ってくるの早くない?』
『今日は部活早めに終わったからね。あ、私今度の大会レギュラーなんだよ』
翠はにっこり笑ってピースした。
『おぉ。すごいじゃん。弱小チームとはいえ』
『も~。私達の代は強いんだってば。お姉ちゃんのいじわる!』
『はは、ごめんごめん。』
翠は軟式のテニスをしている。
俺も中学時代はテニスをしていたけど、女子テニス部は弱かった。
どうやら翠の代は中々強いらしい。
『でも、翠が強くなっても私の足元には及ばないかな』
さらにいじわるなことを言う俺。
『そんなことないもん』
膨れる翠。
『じゃあ今度勝負しよっか?私ブランクあるけどハンデいる?』
『いらないもん。お姉ちゃんこそハンデいるんじゃない?』
『冗談よしてよ。ブランクあっても負ける要素ないし』
さらに挑発。からかうのが楽しい。
『じゃあ負けたらどうするの?』
『そうだね~。じゃあ、1ヶ月食器洗い代わったげるよ』
『言ったね。よーし、絶対負けないんだから』
『もちろん翠が負けた場合も罰あるからね』
一瞬固まる翠。
『ナンノコトダカサッパリ』
『そんな片言になっても無駄無駄。もち1ヶ月間食器洗いね』
『そ、そんなぁ。あんまりだぁ~。。』
『私だけじゃつまらないじゃん。ほら勝てばいいんだから』
翠はちょっと不満そうに膨れている。
『今ならまだハンデつけてあげるよ~?』
『い、いらないもん!』
男の時もからかって遊んでたが変わらないな。
俺は妹に癒されつつ、自分の部屋に向かった。
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